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2026年10月19日 更新

将棋の駒の数は全部で何枚?40枚の内訳と「41枚の謎」を徹底解説

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    藤井聡太八冠の活躍以降、老若男女を問わず競技人口や観戦ファン(観る将)の熱気が冷めやらない将棋界。家庭用の将棋盤セットを手に取ったり、アプリで駒を動かし始めたりした初心者が最初に抱く疑問の一つが、「将棋の駒は全部で何枚あるのか」という基本の疑問です。盤上に並ぶ駒を数えてみると一目瞭然のようですが、実は新しく購入した駒箱を開けたとき、思わぬ数字のズレに驚く人が後を絶ちません。

    対局で使用される正式な枚数はもちろん、駒の種類や配置のルール、さらには世界的なボードゲームであるチェスとの決定的な違いまで、将棋の駒数には日本の伝統文化と盤上の戦略性が色濃く反映されています。今回は、意外と知られていない「購入時に駒が1枚多い理由」や初期配置の美しい作法まで、将棋駒にまつわる真実を分かりやすく解き明かします。

    📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
    • 要点1:対局で使う将棋駒の合計枚数は40枚(先手・後手それぞれ20枚ずつ)で構成される。
    • 要点2:新品の駒セットに41枚入っているのは職人の伝統と実用性を兼ねた「余り歩」の風習によるもの。
    • 要点3:チェス(32枚)よりも駒数が多く、独自の「持ち駒ルール」によって終盤まで劇的な逆転劇が生まれる。

    【全40枚】将棋駒の合計枚数と8種類の内訳一覧

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    【画像】将棋 駒 数 関連ショット

    将棋の対局で使われる将棋駒の合計枚数は40枚です。対局する2人のプレイヤー(先手・後手、あるいは下手・上手)が、それぞれ20枚ずつの駒を持って勝負に挑みます。

    まずは、盤上に登場する将棋駒の種類一覧と、それぞれのプレイヤーが持つ将棋の駒の内訳を整理してみましょう。駒は全部で8種類存在し、それぞれ動かせる範囲や役割が明確に定められています。

    【自分側(20枚)の駒の内訳】
    ・玉将(ぎょくしょう) / 王将(おうしょう):1枚(自陣の象徴であり、取られたら敗北)
    ・飛車(ひしゃ):1枚(縦横にどこまでも進める最強の攻め駒)
    ・角行(かくぎょう):1枚(斜めにどこまでも進める長距離射程の駒)
    ・金将(きんしょう):2枚(守備の要であり、周囲6方向に動ける堅実な駒)
    ・銀将(ぎんしょう):2枚(前進と斜め後方に動け、攻守の切り込み役を果たす)
    ・桂馬(けいま):2枚(前方の斜め2マス先へ駒を飛び越えて跳べる特殊駒)
    ・香車(きょうしゃ):2枚(前方にのみどこまでも直進できる槍のような駒)
    ・歩兵(ふひょう):9枚(1マスずつ前進する兵卒で、盤上の最前線を支える)

    一目で分かる通り、将棋の歩の数は18枚(片側9枚×2)にのぼり、盤上に存在する全40枚の半分近くを歩兵が占めています。「歩のない将棋は負け将棋」という格言があるように、最も数が多く価値が低いとされる歩兵をいかに巧みに使うかが、勝敗を大きく左右します。

    新品の将棋駒はなぜ「41枚」あるのか?余り歩の真相に迫る

    将棋 駒 数の様子・注目ショット
    【写真】将棋 駒 数 近影・注目カット

    市販の本格的な将棋駒(特に山形県天童市などで生産される高級な木製駒)を購入した際、箱を開けて数えてみると「41枚入っていた」という経験をする人が少なくありません。中には「検品ミスではないか」「不良品なのではないか」と勘違いして販売元に問い合わせてしまうケースもあります。

    しかし、この将棋の駒41枚の理由はミスではなく、日本の伝統的な木工芸の世界で受け継がれてきた将棋駒余り歩の真相と呼ばれる奥深い文化にあります。余分に入っている1枚は、必ず「歩兵」です。この1枚は俗に「余り歩(あまりふ)」と呼ばれています。

    余り歩が存在する理由は主に3つあります。1つ目は、最も小さく盤外にこぼれ落ちやすい歩兵を紛失した際の予備としての実用的な意味合いです。2つ目は、駒師(職人)の腕前を示す銘木としての価値です。4枚一組などで木取りをする過程でどうしても木地が余るため、駒師が自分の銘(サイン)や花押を刻むための特別な1枚として仕立てる習慣がありました。

    現代では普及品のプラスチック駒などには余り歩が含まれないケースも増えていますが、本黄楊(つげ)などの本格的な駒セットには今なおこの粋な心遣いが残されています。もし手元の駒箱に歩が10枚あったとしても、それは不良品ではなく「職人技の誇り」が詰まった正真正銘の証です。

    【盤上の宇宙】将棋盤のマス目の数とチェスとの駒数の違い

    将棋 駒 数の報道・詳細資料
    【資料】将棋 駒 数 報道・メディア記録

    将棋としばしば比較されるのが、西洋を代表するボードゲームであるチェスです。両者は古代インドの「チャトランガ」を共通の起源としながら、進化の過程で盤面の広さも駒の数も大きく枝分かれしました。

    まず戦場となる盤面ですが、将棋盤のマス目の数は9×9=81マスです。これに対し、チェス盤は8×8=64マスで構成されています。将棋盤の方が17マスも広く、空間的な広がりを持っています。

    さらにチェスとの駒数の違いに目を向けると、チェスは白黒それぞれ16枚、合計32枚でスタートします。初期配置の駒数だけで見ても、将棋(40枚)の方が8枚多く、盤上の駒密度が高い状態で戦いが始まります。

    しかし、両者の最大の違いは駒の初期数そのものよりも、駒が減っていくプロセスにあります。チェスでは相手の駒を取ったら盤外へ排除され、二度とゲームには戻りません。そのため終盤に向かうにつれて盤上は寂しくなり、引き分け(ステイルメイト等)に持ち込む防衛策が有力になります。一方、将棋には取った駒を自分の戦力として再配置できるルールが存在するため、盤上の緊迫感は手数が進むほどに跳ね上がっていきます。

    【将棋初心者ルール解説】将棋の初期配置と美しい並べ方「大橋流」

    対局を始めるにあたり、正しい配置と所作を身につけることは上達への第一歩です。ここでは将棋初心者ルール解説として、基本的な盤上の並べ方を確認しておきましょう。

    将棋の初期配置は、自陣の3段(手前から1〜3段目)を使って行います。

    • 1段目(最下段):中央に「玉将(王将)」を置き、その左右を固めるように「金将」「銀将」「桂馬」「香車」を左右対称に並べます。
    • 2段目(中段):左から2マス目に「角行」、右から2マス目に「飛車」を配置します。その他のマスは空けておきます。
    • 3段目(最前列):9つのマス目すべてに「歩兵」を隙間なく並べます。

    公式戦や有段者の対局では、駒を適当に置くのではなく、伝統的な作法に則って並べることがマナーとされています。その代表格が将棋の並べ方大橋流です。江戸時代の将棋家元である大橋家が考案したこの並べ方は、盤上の中央から外側へと秩序正しく駒を配置していく美しい所作として知られています。

    大橋流の手順は、まず自陣中央に玉将を据えることから始まります。続いて「左金→右金→左銀→右銀→左桂→右桂→左香→右香」と、中央から外側へ左右交互に配置していきます。下段が完成した後に「角行→飛車」を置き、最後に最前列の歩兵を「中央(5筋)から左右交互」に並べていきます。この所作は盤上のバランスを保ち、心を落ち着かせて対局に向き合うための日本特有の礼儀作法といえます。

    勝敗を分ける「将棋の持ち駒ルール」と成りのメカニズム

    将棋が「世界で最も複雑で奥深いマインドスポーツ」と称される根底には、日本独自に発展した将棋の持ち駒ルールがあります。16世紀半ば、戦国時代から室町末期にかけて確立されたとされるこのルールにより、将棋はチェスとは完全に異なる進化を遂げました。

    相手の駒を取った場合、その駒は手元の「駒台」に置かれ、自分の手番であれば盤上の空いている任意のマスへ「打つ」ことができます。敵軍の兵を味方として登用するこの発想は、戦国時代の武将たちのリアリズムを反映したものとも言われています。このシステムのおかげで、将棋は手数が100手を越えても駒数が枯渇せず、常にスリリングな終盤戦が展開されます。

    さらに駒の能力を劇的に変えるのが「成り(プロモーション)」です。敵陣の3段目以内(後手なら7〜9段目)に駒が進むと、駒を裏返してより強力な能力を獲得できます。

    • 歩兵・香車・桂馬・銀将:すべて「金将」と同じ動きに変化(と金、成香、成桂、成銀)。
    • 飛車:従来の縦横の動きに加え、斜め1マスにも動ける「竜王(りゅうおう)」に進化。
    • 角行:従来の斜めの動きに加え、縦横1マスにも動ける「竜馬(りゅうま)」に進化。

    金将と玉将(王将)の2種類だけは成ることができませんが、それ以外の駒は敵陣に突入することで一騎当千の戦力へと化けます。初期配置の40枚の駒が、成りと持ち駒のサイクルを通じて無限のドラマを生み出していくのです。

    【将棋 駒 数】に関するよくある質問(FAQ)

    Q1:購入した将棋セットに歩が1枚多くて41枚入っていましたが、初期配置で使ってもいいですか?
    A1:初期配置で使用してはいけません。公式ルールで盤上に並べる歩兵は自分側が9枚、相手側が9枚の計18枚と厳密に決まっています。余分に入っている1枚は「余り歩」と呼ばれる予備・工芸品としての駒ですので、対局時は駒箱の中に大切に保管しておいてください。

    Q2:王将と玉将は何が違うのですか?どちらを使えばいいですか?
    A2:文字の表記が異なるだけで、駒の動きや強さは全く同じです。一般的には、上位者(段位が上の人、前年度チャンピオン、年長者など)が「王将」を使い、下位者が「玉将」を使います。歴史的には「玉(宝石)」が発祥であり、後から天子を意味する「王」が派生したとされています。

    Q3:なぜ将棋盤は正方形ではなく、わずかに縦長の長方形なのですか?
    A3:将棋盤のサイズは縦約36.4cm、横約33.3cmと、わずかに縦長に作られています。これはプレイヤーが盤面を斜め上から見下ろした際、遠近法によって視覚的に「正方形」に見えるよう計算された職人の知恵です。マス目自体もわずかに縦長に設計されています。

    Q4:チェスのように駒を失くした場合、余り歩を他の駒の代用として使えますか?
    A4:仲間内のカジュアルな対局であれば、裏返して「金」や「銀」の代わりとして使うことは物理的に可能です。しかし、公式戦や大会では駒の種類や形状が厳格に定められているため、歩兵を他の駒の代用品として使うことは認められていません。

    まとめ:40枚の駒と81マスの盤に宿る奥深い伝統と知略

    将棋で使われる駒の総数は40枚。先手と後手がそれぞれ20枚の軍勢を率い、81マスの盤上で知恵を絞り合います。新品のセットに見られる「41枚の謎」には、紛失への備えと日本の職人が培ってきた美学という温かな背景がありました。

    チェスのように駒を排除するのではなく、取った駒を再び盤上へ解き放つ「持ち駒ルール」を持つ将棋は、40枚という絶妙な駒数だからこそ、数百年を経ても色あせない究極のゲームバランスを保ち続けています。駒の内訳や並べ方の作法を知ることで、日々の対局やプロ棋士の熱戦を観戦する楽しさは何倍にも深まるはずです。 (出典: 将棋 駒 数(Yahoo!ニュース))

    林 健太郎 (Kentaro Hayashi)
    林 健太郎 (Kentaro Hayashi) エンタメコラムニスト

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